数年前に1ヶ月で劇場版ドラゴンボールを全部観るというのをやって、自分用に短いメモを残していましたので、こちらに公開しました。2本ほどレビュー抜けていますが、また気が向いたら試聴して追加更新したいと思います。近代3作は入れてないのですがこちらは視聴済みです。
星は3段階です。基本的に全部好きなので強いて言えばという、あくまで好みの問題で、評論するつもりはありません。何かの参考になれば幸いです。
第1作 ドラゴンボール 神龍の伝説 1986年12月20日
★★
ブルマと悟空が最初に出会うシーンを初め、原作と同じ部分を多数テンポ良くなぞりつつ、オリジナル要素も交えて1本の別ストーリーとして発展させた作品。ここは同じだ、ここは違う、というように楽しめる。そのぶんオリジナルの展開部分はあっさりとし、意外性なども少ないが、最初期悟空の躍動感のあるアクションシーンが綺麗&丁寧に描かれているのは嬉しい。ゲストキャラが女の子、兵士、化け物などバラエティに飛んでいて、どれも鳥山明デザインとのことで初期DBワールドに浸れる。
第2作 ドラゴンボール 魔神城のねむり姫 1987年7月18日
★★
原作通りの悟空とクリリンとの出会いから、早々に2人を中心としたオリジナルストーリーへ展開する。タイトルの通りゴシック、西洋寄りなモンスターの世界観でDBのそれとは大分異なるが、劇場版ならではのスペシャルな感覚はあり。ストーリー展開がしっかりしているので、DBの知識があまりなくても純粋なアクション、アドベンチャーものとして楽しめるはず。
第3作 ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険 1988年7月9日
★★
桃白白含む、鶴山流一味が敵。登場キャラと性格は一緒だが、餃子がミーファン帝国の皇帝だったり、ブルー将軍が帝国の指揮官だったりと独自の設定が与えられている。桃白白が柱を投げて移動したり、本編で印象的なシーンと同様のシチュエーションも多数あるのだが、DBキャラが演じる完全別世界の物語と捉えた方が良さそう。純朴な餃子がかわいい。アラレちゃんも登場する。
第4作 ドラゴンボールZ 1989年7月15日
★★★
テレビシリーズにも登場するガーリックJr.が敵。Zになって初の劇場版だからなのか、絵がとても綺麗な気がする。時系列的にラディッツ戦前後なので、悟飯がとにかくかわいい。ガーリックJrの手下はサイヤ人編以前のドラゴンボールに出てきそうなデザインが多く、コミカルなキャラもいるのが良い。BGMが本編のアニメでもおなじみ系のBGMが多いのもGood。冒険テイスト多めで、大人の悟空が如意棒を使ってアクションするシーンは珍しくもかっこいい。
第5作 ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ 1990年3月10日
★★
科学者Dr.ウィローが敵という少し珍しいパターン。前作同様の冒険テイストに界王拳、元気玉と言った技を絡めたバトル要素も増えた作品。最終的には人型ではなく、大猿と戦ってるようなバトルなので好みは別れるかもしれない。この頃あたりまでは途中で挿入歌が入ったりするのが古き良きアニメ映画という印象でノスタルジック。約60分なので少し長く感じた。
第6作 ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦 1990年7月7日
ターレス
★★
悟空のそっくりさんターレスが登場。そっくりではあるが目つきや肌の色も違い、同系列のバーダックとはまた大分違うキャラ分けがしっかり出来ている。Z戦士がそれなりにバトルしてくれるのも嬉しい。どういう展開になるんだろうというわくわく感はあり。ターレスの手下はもう少し鳥山作品らしい憎めない部分や、個性がわかりやすい描写があれば良かった。その後の劇場版レギュラーキャラとなるハイヤードラゴンが初登場。悟飯の優しさやかわいさを引き立てる重要な要素になったと思われる。
第7作 ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空 1991年3月9日
スラッグ
★★★
スーパーナメック星人スラッグが登場。冒頭で登場するナメック星人は口笛が苦手という伏線はわかりやすいが、その分最後に出てくるんだろうなというワクワク感あり。超サイヤ人のプロトタイプ的なパワーアップが一瞬あるが、あくまで一瞬なので安売りしていない感、それで倒して終わりという使い方ではないのがGood。ドラゴンボールを集めるという描写も出てくる数少ないZの劇場版。
第8作 ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強 1991年7月20日
クウラ
★★★
フリーザの兄、クウラが登場。シュッとしたフォルムやフリーザ的な丁寧さ、甘さ、は無い冷徹な性格でありつつ、ネチネチせず堂々と戦う感じもかっこいい。惑星ベジータ消滅の回想シーンなどもあり、本編とリンクする部分も多いのが嬉しい。機甲戦隊のデザインもかっこいい。負傷して逃げたり追われたりと、戦略的な部分もありワクワク感あり。最後に超サイヤ人に目覚めて勝ってくれる展開はシンプルながら、とっておき感はあるのでGood。
第9作 ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年3月7日
メタルクウラ
★★
前作ボスがメタルクウラとなって登場。舞台は地球ではなく新ナメック星なので原作とリンクする要素は少なめ。メタルクウラ以外の敵はモブ的なロボットが出るだけで、いままでのような参謀、四天王的なキャラはいない。これ以降超サイヤ人が当たり前の世界線になるので、気合いで勝った的な展開になるのが個人的イマイチポイント。ストーリーよりバトル重視の展開が多くなり、劇場版独自の設定や世界観、どんでん返しや伏線回収という構成ではなくなってくる。
第10作 ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年7月11日
★★
人造人間13, 14, 15号が登場。原作では語られていないナンバーの人造人間がいたらどんなキャラか、と想像力を掻き立てるワクワク感あり。三者のデザインは鳥山氏本人だったはずなので、さすがというべき三者三様のかっこいいバランス。舞台が街中から氷のエリアに移動するので、前作同様一時退いたりという戦略的な攻防戦より、ひたすら戦ってなんとか気合で勝ちました感は否めない。
第11作 ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年3月6日
ブロリー
★
伝説の超サイヤ人、ブロリーが登場。その後度々登場するので人気敵キャラのようだが、強すぎるし愛すべき部分、人間っぽい部分があまりないので個人的にはイマイチ。前半でパラガスが真実を隠してZ戦士たちに近づいていくところ、そして徐々にわかってくるところはミステリー感があってGood。MAD動画などでもよく出るベジータがヘタレになってしまう描写は、硬派なベジータ好きとしてはやや残念。上映時間が今までの50分前後に対して71分もあるので間延びしている感は否めない。バーダックの時代とリンクする部分があるのはGood。テーマ曲の「熱戦だ!烈戦だ!〜」という歌は思わず口ずさみたくなるくらいキャッチーなのもGood。
第12作 ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年7月10日
ボージャック
★
東西南北の銀河を荒らし回っていたボージャック一味が登場。主要敵キャラが5人、そして全員同じ一族ということから水色の肌、オレンジの髪という設定が全員同じでそれぞれの個性がわかりづらかった。敵登場までの導入部分が長く、個々の性格を表す描写も少ないので、敵に対しての感情移入ができないままいつの間にか倒されていくような流れ。ザンギャは敵としては珍しい女性キャラだったので、どういう特性なのかもう少し描いてほしかったところ。
第13作 ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年3月12日
ブロリー
★
ブロリーが再登場。危険なふたりというのは悟天とトランクスの事かと思っていたら悟飯と悟天なのか。前半の悟天&トランクスのシチュエーションがやや長く感じるが、この2人が好きな人にはお勧めできるかもしれない。登場人物は少なく、特にストーリーに意外性などは無いシンプルな展開。冒頭でドラゴンボールを集めるくだりが久々に出てくるのは嬉しい。
第14作 ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年7月9日
※未視聴 バイオブロリー
第15作 ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年3月4日
ジャネンバ
★★
魔人ブウ編特有のコミカルな感じがあるが、純粋なバトルとの比率はちょうどいい。シリアスな殴り合い一辺倒だと疲れるが、時折「一方地球では」という具合にコミカルなシーンが短く入る。なにしろ悟空とベジータがメインで活躍してくれるのが嬉しい。なぜジャネンバがそうなったのか、という不思議なポイントはいくつかあるが、そのあたりは自分なりに想像力膨らませられる範疇なので、その分テンポよく進む。(そもそも舞台があの世なのでなんでもあり感)最後があっさりしていたので、もう少し撃ち合いみたいなものが欲しかった。
第16作 ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年7月15日
ヒルデガーン
★★★
劇場版としては珍しく、味方側に主要ゲストキャラの勇者タピオンが登場。タピオンを中心としてZ戦士が絡んでいくように物語が進む。どっちが敵でどっちが味方なのか、という点から感情移入できるので、1本の映画としてのストーリー性が高い。龍拳は初めて繰り出す劇場版オリジナルの技。エネルギー波系の技ではないがその後のゲームなどにも登場するかっこいい技。
第17作 ドラゴンボール 最強への道 1996年3月2日
※未視聴